国立大学法人 群馬大学様

国立大学法人 群馬大学様802.11n対応の無線LANサービスを学内に提供キャンパスの情報化にアルバのソリューションが貢献

国立大学法人 群馬大学(以下、群馬大学)では、学内の情報化に向けた取り組みを積極的に推進している。その中でも、近年で特に大きなプロジェクトとなったのが、無線LAN環境の再構築だ。同大学では比較的早くに無線LANを導入したが、通信速度が遅い、各キャンパスで運用がバラバラなどの理由から、なかなか利用が進まなかった。そこで新たに採用されたのが、アルバのモビリティソリューションである。802.11n対応のアクセス・ポイントを導入することで、快適にネットワークを利用できる環境を実現。また、システム全体を集中管理できるアルバ製品のメリットを活かし、運用管理の効率化も実現している。

学術情報基盤の拡充に向けた取り組みを推進

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1949年の国立学校設置法により、新制国立総合大学として発足した群馬大学。以来約60年間にわたり、北関東地域を牽引する高等教育機関としての役割を果たしている。現在では、教育学部、社会情報学部、医学部、工学部の4学部と大学院に加え、附属学校や医学部付属病院、各種研究施設なども設置。次世代の社会を担う人材を世に送り出し続けている。

近年の大学・研究機関においては、ITの戦略的活用も重要な課題だ。そこで同大学でも、2005年に附属図書館、総合情報処理センター、財務部総合情報システム室の3部門を再編。「情報教育とサービスの高度化」「情報基盤の高度化、情報セキュリティの確保」「IT活用による図書館機能の充実と高度化」を目指す、総合情報メディアセンターを発足させた。
群馬大学 総合情報メディアセンター 上田 浩准教授は「学内のIT化を一元的に推進し、戦略的な学術情報基盤整備を行うことが我々のミッション。教職員や学生が快適にシステムやネットワークを利用できるよう、様々な取り組みを行っています」と説明する。2007年には、ネットワークの全学統一認証基盤を構築。それまで荒牧・昭和・桐生の各キャンパスで個別に行われていた運用を改め、どのキャンパスでも統合的なユーザー認証が行える環境を実現した。またこれと同時に、e-ラーニングなど、統一認証基盤を利用する様々なサービス群も展開。「今や国立大学法人においても、効率性やROI向上が強く求められています。単純にシステムを導入するだけでなく、ちゃんとユーザーにとって利便性の高いサービスを提供していくことが重要です」と上田氏は語る。

アルバのソリューションで無線LAN環境を再構築

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こうした取り組みの一環として、2007年春より開始されたのが、学内の無線LANインフラの再構築プロジェクトだ。上田氏はこの新たな無線LANインフラを「全学統一認証基盤の普及を促進するための、重要なキラー・アプリケーション」と位置付ける。もともと、無線LANの導入そのものは早くから行われており、2000年頃には各キャンパスで利用できる環境が整っていた。しかし、その一方で、なかなか思うように活用されない点が課題になっていた。原因の一つは、先にも述べた運用の問題である。

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従来は各キャンパスで認証が別々になっていため、他のキャンパスで無線LANを利用するためには、そこでまだ利用申請を行う必要があった。「また、『学外のWebサイトに接続する際にはPROXYサーバを通さないといけないが、認証を行う時にはPROXYの設定を外さないといけない』など、ユーザーに負担を強いるような運用も多かった。これでは利用が進まないのも当然です」と上田氏は振り返る。

認証の問題は統一認証基盤で解消のメドが立ったものの、これですべて解決というわけにはいかなかった。以前の環境は802.11b対応の機器で構成されていたため、通信速度や安定性の面でも不満があった。さらに決定的だったのが、Windows Vistaクライアントに対応できなかった点だ。「クライアント環境をある程度統一できる企業システムと異なり、大学では学生が買ってきたPCをすぐにつなげないと使い物にならない。しかも、今後のWindowsPCはすべてVistaベースになるわけですから、一刻も早く再構築する必要があると感じました」(上田氏)。

AP-125

同大学では、こうした課題を解決すべく、新たな無線LANソリューションの選定に着手。その結果選ばれたのが、アルバのモビリティソリューションである。上田氏はその理由について「まず1点目は、802.1xだけでなくWeb認証もサポートしている点です。大学ではWindows以外にMacなども使われていますので、多様な認証方式に対応できることが必要でした」と説明する。また、もう一つのポイントは、アルバの革新的なアーキテクチャである。「アルバ製品はAP・コントローラ間をGREトンネルで結ぶため、既存のネットワーク環境に影響を与えずに済む。今後APを増設する際にも、いちいちセグメントの設定を直したりする必要がない点を高く評価しました」(上田氏)。

802.11nによる高速なネットワーク環境を実現

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アルバ製品による新無線LANインフラは、2008年5月末より本稼働を開始。ここで注目されるのが、全国の大学に先駆けて802.11n対応のAPを全面採用した点だ。上田氏は「ネットワーク関連の機材は、一度導入したら少なくとも5、6年は使い続けます。次回の更新までに陳腐化してしまわないためにも、その時点で最高の製品を導入したいと考えました」と説明する。
その点アルバには、802.11n対応3×3MIMOデュアルラジオ搭載の「AP124/125アクセス・ポイント」が用意されている。群馬大学でも、全キャンパス合わせて32ヵ所にAP125を設置。また、太田キャンパスには「Aruba 800 Modular Mobility Controller」が、その他のキャンパスには「Aruba 2400 Modular Mobility Controller」が、それぞれ導入されている。同大学の取り組みで特にユニークなのが、学内の無線LANが利用できる場所に、そのことを示すステッカーを貼った点だ。駅や空港の公衆無線LANスポットのように、無線LANが使えることが一目で分かるようになっているのだ。

これも「サービスは使われてこそ意味がある。そのためにはユーザーへの広報活動にも力を入れるべき」(上田氏)との考えによるものだ。こうした地道な取り組みも功を奏し、アルバによる無線LANインフラは着実に学内に浸透。802.11nの最大の特長である高速性も、好評を博している。「通信速度300Mbpsのインパクトは大きいようで、学内向けのブログなどにも驚きの声が上がっています。また、教職員からも、無線LANの使い方についての問い合わせが増えました。新たな環境を構築した甲斐がありましたね」と上田氏はにこやかに語る。中にはゲーム機を利用してアルバのAPにアクセスする学生もいるとのこと。こうした多様なデバイスが使われるのも、大学ならではと言えるだろう。

約1万人のユーザーの研究・教育活動を支援

群馬大学では今後もAPの増設を図るなど、無線LAN環境の充実に向けた取り組みを推進していく予定だ。「当大学には伊香保、草津に研修施設がありますので、将来的にはこうした大学以外の場所でも無線LANが利用できるようにしていきたい」と上田氏。その点アルバ製品なら、こうしたWAN越しの環境においても、セキュアなネットワークを容易に構築することが可能だ。上田氏は今後に向けた意気込みを「今やネットワークは、大学運営に欠かせない重要なインフラ。極端なことを言えば、ネットワークが遅いことが研究成果に影響を与える可能性すらあります。総合情報メディアセンターとしても、学術情報基盤の拡充にさらに注力してきたい」と力強く語る。アルバのモビリティソリューションも、学生・教職員合わせて約1万名のユーザーの活動を支えるツールとして活用されていくのである。