クラウド・ネットワーキングとは

クラウド・ネットワーキングとは

クラウド・ネットワーキング (クラウドマネージド・ネットワーキング) は、今日の分散型クラウドとオンプレミスのネットワーク、セキュリティ、ロケーションのインフラ、およびユーザー固有のサービスを運用するために必要な可視性、管理、および拡張性を提供します。
  • ネットワークの機能とリソースは、公共クラウドまたはプライベート・クラウドのプラットフォームでホストされ、自社またはサービス・プロバイダーが管理し、オンデマンドで利用できます。
  • 今日の高度にモバイル化されたユーザーやアプリケーションには、クラウド・ネットワーキングの柔軟性と拡張性によって可能になるパフォーマンス、セキュリティ、および管理が要求されます。
  • また、クラウド・ネットワーキングにより、オフィス・スペース、学校、在宅勤務環境、医療機関や公共施設などにおいて、IT の効率化とコスト削減を行えます。
2 棟の高層オフィスビルの窓に太陽が反射している

クラウド・ネットワーキングが重要である理由

最新のクラウド・インフラを利用すれば、従来のオンプレミス・モデルでは実現が困難な新しいレベルの俊敏性が得られます。多くの企業にとって、物理的な管理アプライアンスを購入して維持するよりも、仮想サービスやインフラを活用する方が理にかなっています。

クラウド・ネットワーキングのメリットには以下のものがあります。

  • 新しいソフトウェアや機能更新をより短時間でリリースして採用できる
  • データセンターにかかるコストがなく、ブランチ拠点で必要なネットワーク・デバイスも減らせる
  • 拡張計画とフェイルオーバーまたは冗長性サービスの導入
  • クラウド・プロバイダーとそのネットワーク・インフラ・ベンダーのノウハウを活用してセキュリティを強化できる

クラウド・ネットワーキングによるイノベーションの促進

クラウド・コンピューティングの普及により、オンプレミスのインフラやソフトウェアでは実現できなかったことが可能になりました。より多くのソースからデータを収集し、物理的なリソースを追加せずにより多くのユーザーをサポートし、より詳細で意味のあるアナリティクスに適した広大なデータ・レイクを簡単に構築できるようになりました。同じことがクラウド・ネットワーキングにもいえます。

  • 管理対象のすべてのネットワーク・インフラは、テレメトリを単一のデータ・レイクに送り込み、アナリティクスを向上できる。
  • AI や機械学習サービスは、異常なパターンを特定してトラブルシューティングに役立てることができる。
  • AI によるサイト間の比較は、ネットワークを最適化してパフォーマンスを向上させるための指針となる。
  • 新しい IoT デバイスに関する情報の共有が簡単になり、ネットワーク・セキュリティを強化できる。

クラウド・ネットワーキングのメリット

次の表で、オンプレミス・ネットワーキングとクラウド・ネットワーキングのメリットを比較して示します。

メリットオンプレミスクラウド・ネットワーキング
拡張性

ハードウェアの購入、ラックのスペース、冷却、電源などに依存する。

クラウド管理に必要なのは、オンプレミスの AP、スイッチ、およびゲートウェイのライセンスのみ。

マイクロサービスの柔軟性

レガシー・ソフトウェアの原則は共通している。更新や修正プログラムをダウンロードし、固定されたリリース・サイクルに従う必要がある。

ソフトウェアは必要に応じて更新され、他のサービスやリリース・サイクルに影響を与えることなく機能が追加される。

データ・レイクの使い勝手

ネットワークのサイズやデプロイされているアプライアンス内のストレージによる制約がある。

データの量と種類は、ベンダーのインストールベースに合わせて拡張できる。

AIOps とトラブルシューティング

使用可能なデータのサイズにより制限される。

Wi-Fi、有線、WAN、セキュリティ、エンドユーザー・エクスペリエンスに関するトラブルシューティングのインサイトを利用できる。モデルは、新しい関連データに基づいて継続的に更新される。問題をより迅速に解決できる。

AIOps と最適化

1 社の顧客のデータ・レイクのサイズと使用可能な情報の種類に基づく制限がある。

顧客のサイトと類似 (匿名) サイトのデータを活用して、特定サイトのパフォーマンスが低下している場合にそれを明らかにできる。プロアクティブなアプローチで問題を回避できる。

セキュリティ

外部からのアクセス、ファイアウォールのルール、管理者の役割ごとのアクセス、ソフトウェアのメンテナンスなどが必要。

外部からのアクセスが必要だが、クラウド・プロバイダーやインフラ・ベンダーは厳格なセキュリティ対策をとっている。また、必要に応じてソフトウェアのパッチが適用される。データ・レイクにより、顧客のプロファイリングや行動分析などの新しいサービスに対応できる。

IT リソースとスキル

メンテナンスとトレーニングを常に気にかけなければならない。

IT 部門は新しいサービスの提供に集中できる。

さあ、始めましょう