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屋外アクセスポイント (AP) とは

屋外アクセスポイントは、屋外の公共施設から石油掘削装置まで、過酷な環境から保護するフォームファクター内でエンタープライズ無線接続を実現する設計となっています。

屋外APの概要

屋外APは、過酷な屋外環境や高耐久環境のニーズに対応できるように設計および構築されています。屋外APは、あらゆる屋外環境の天候と温度に耐えられる (一部のモデルは危険場所でも使用できる認定を取得) ほか、OTとIoTの統合無線ユニットを搭載し、限定ライフタイム保証が付属しています。

屋外アクセスポイントの仕組み

屋外アクセスポイントの仕組みは屋内アクセスポイントと同様ですが、より高い電力レベルをサポートしており、専用アンテナを備えています。専用の無線ユニットを利用して、WLAN経由でクライアントとIoTデバイスを接続します。また通常は、低出力または高出力BluetoothやZigbeeなど、IoTをサポートする無線ユニットも搭載されています。屋内アクセスポイントとは異なり、過酷な産業用IoT環境や製造環境をサポートできるように耐水性と耐熱性が強化されているほか、あらゆる天候に対応できる内蔵アンテナオプションと保護電力オプションを備えています。

ポイントツーポイントの屋外アクセスポイントとは

ポイントツーポイントの無線ソリューションは、通行の優先権を取得しにくい2つの拠点 (空港のフライトライン、公道や高速道路間など) を接続する場合や、既存の接続のバックアップまたはリカバリリンクとして最適な選択肢です。残念なことに、従来のポイントツーポイントソリューションはコストが高く、過酷な気象条件に対して脆弱であり、APの設置や配置にあたって高度なスキルを持つ作業者が必要でした。HPE Aruba Networking APは、自動接続および継続的な無線調整機能を備えており、悪天候時も接続を最適化します。

屋外アクセスポイントに適用される認定

  • IP66: 高圧噴流水に対する保護
  • IP67: 一時的な完全水中浸漬に対する保護
  • ATEX Zone 2 (欧州)、Class 1 Division 2 (北米): 爆発性物質に対する短時間の保護

エンタープライズ屋外アクセスポイントの主なコンポーネント

  • 摂氏-40〜+65℃まで耐えられる、堅牢な外装
  • 内蔵または外部アンテナ
  • 低出力または高出力BluetoothおよびZigbeeの統合
  • デュアル無線、デュアルバンドで2.4GHzおよび5GHzに対応 (規制当局により6GHz帯向けのStandard Powerが承認され次第、6GHzに対応予定)
  • GPSアンテナがロケーションコンテキストを提供
  • デュアル冗長イーサーネットポートによって有線のボトルネックを最小化し、ヒットレスフェイルオーバーを実現
  • セキュアマウントシステムで地震などの自然災害から保護

屋外Wi-FiネットワークでWi-Fi 6を使用するメリット

屋外および屋内WLANでWi-Fi 6を使用する場合、Wi-Fi 5 APに比べて次のようなメリットが得られます。

  • 1024 QAMによる、データレートの向上
  • 容量の増加
  • 多くの接続デバイスによる、環境内のパフォーマンス向上
  • 電力効率の向上
  • IoTデバイスの拡張サポート

現在利用可能なWi-Fi 6EおよびWi-Fi 7対応の屋外AP

屋内Wi-Fi 6Eとは異なり、屋外Wi-Fi 6E (および将来のWi-Fi 7) では、(Low Power Indoor (LPI) 運用ではなく) Standard Powerが必要となります。ただし、Standard Powerの利用については規制当局からの承認待ちとなっており、モバイルテレビネットワーク事業者の衛星といった既存システムへの干渉を防ぐため、自動周波数調整 (AFC) サービスを利用する必要があります。一部のベンダーは「Wi-Fi 6E対応」APを発表していますが、規制当局の承認が下りるまで、6GHz帯を使用することはできません。

Wi-Fi 6屋外アクセスポイント

580シリーズ: 高出力のBluetoothとZigbee、およびマルチギガビット接続に対応する、主力のAP

570シリーズ: 広い屋外スペース向けの高性能AP

560シリーズ: 倉庫などの中密度環境向けのエントリーレベルのコンパクトなAP

518シリーズ: 複数のマウンティングブラケットオプションで屋内/屋外をサポート

高耐久バージョンもご利用いただだけます。

屋外アクセスポイントのユースケース
用途解決される課題
製造電気雑音、電磁放射、イミュニティ
変電所/受変電設備専用の通信ネットワーク
輸送衝撃、振動、停電
交通制御システム専用の交通制御ネットワーク
冷蔵倉庫低温、湿度
スマートシティ高温および低温、湿度
海運限られた設置スペース、電力サージ
ビデオ監視カメラ電源 (PoE)、広範な温度範囲での動作
農業電圧低下とリップル、リモート管理
キャンパス屋内スペースと屋外スペースの移動

屋外アクセスポイントのメリット

堅牢なネットワークでは、セキュリティ、パフォーマンス、またシンプルな運用に一切妥協することなく、屋外の過酷で危険な環境でもデバイスとユーザーの接続と生産性を維持できます。 

  • 堅牢な屋外APは、さまざまなタイプの企業のニーズに対応しています。
  • IoT対応の屋外アクセスポイントは、産業およびロケーションベースサービスの展開と管理を簡素化します。
  • 組み込みのセキュリティ機能が、SASEフレームワークの一環としてポリシーベースの適用とWPA3対応を実現します。

さあ、始めましょう