PoE とは

PoE の概要

Power over Ethernet (PoE) は、データ信号と電力を 1 本の Ethernet ケーブルで接続し、リモート受電デバイスが動作できるようにするアクセス・レイヤー・テクノロジーです。

PoE が重要である理由

爆発的に増加する IoT デバイスや最新の無線テクノロジーに対応できるネットワークを設計することは簡単ではありません。将来にわたって使用できるネットワークを構築するには、速度面でのパフォーマンスとネットワーク・デバイスへの電力供給の両方を考慮したネットワーク容量プランニングなど、特別な配慮が必要です。Power over Ethernet (PoE) は、データ信号と電力を 1 本の Ethernet ケーブルで接続し、リモート受電デバイスが動作できるようにするアクセス・レイヤー・テクノロジーです。

PoE ではデータ・ケーブルと電源ケーブルを別々に用意する必要がないため、シンプルさとコスト削減というメリットがある一方で、インテリジェントなデバイス制御機能を新たに獲得できます。PoE テクノロジーは、電力を大量に消費する最新の IoT デバイスを接続する必要に迫られて IEEE 802.3bt 規格を導入し、進歩しました。この新規格により、スイッチや受電デバイスは、1 ポートあたり 30W を超える PoE で動作し、最大で 60W、さらには 90W の PoE に対応します。

PoE の長所

PoE は、世界中で普及しているツイスト・ペア・ケーブルを使用しており、多くの場合、熟練した電気技術者でなくても短時間で設置できます。また、ツイスト・ペア・ケーブルは、アクセスが難しく電源を引くことができないような場所にも設置できます。

このテクノロジーには、アイドル時の消費電力を低減する機能も含まれています。また、データ信号機能により、スイッチと受電デバイスの間で状態を監視し、情報を共有することで、リモート・デバイスへの電力供給量を管理できます。

PoE のメリット

PoE を使用することで、アクセス・レイヤーに以下のようなメリットがもたらされます。

  • シンプルさ – PoE ではデータ・ケーブルと電源ケーブルを別々に用意する必要がないため、短時間でシンプルに設置できます。
  • コスト削減 – PoE により、アクセスできない場所に電源を引き込む必要がなくなります。
  • インテリジェントなデバイス管理 – PoE では、リモート・デバイスへの電力供給量を管理できます。
  • 将来性 – PoE では、速度面でのパフォーマンスとネットワーク・デバイスへの電力供給の両方を目的としたネットワーク容量プランニングを行えます。爆発的に増加する IoT デバイスや最新の無線テクノロジーにも対応します。
  • 業界標準 – PoE テクノロジーは、IEEE 802.3bt 規格の導入により進歩しました。この新規格により、スイッチや受電デバイスは、1 ポートあたり 30W を超える PoE で動作し、最大で 60W、さらには 90W の PoE に対応します。

高出力 PoE 規格に対応

Aruba は、独自のソリューションではなく、規格に準拠したソリューションを一貫して市場に提供しています。このような規格重視の姿勢により、お客様は Aruba の高出力 PoE ソリューションを安心して設計し導入していただけます。

大企業から中小企業までのニーズに応えるために、Aruba CX スイッチはさまざまな PoE 電力と PoE 電力バジェットに対応しています。IEEE 802.3bt (クラス 8) を搭載した Aruba スイッチは、標準規格に準拠したすべての受電デバイスに最大 90 ワットの電力を供給するため、新しいデバイスやアプリケーションが市場に登場しても、インフラへの投資は将来にわたって価値をもたらし続けます。業界標準への取り組みをさらに証明するものとして、Aruba スイッチが、信頼性の高いネットワークの相互運用性を保証する Ethernet Alliance (EA) 認定 PoE 製品レジストリに登録された最初の製品の 1 つであることが挙げられます。

さあ、始めましょう