エクシオグループ株式会社

ローカルブレイクアウトによってコスト削減とパフォーマンス向上を実現
SASE環境を見据えた高度なネットワーク環境整備に貢献するAruba EdgeConnect

  • お客様プロフィール

    情報通信インフラ分野における高度な技術力を武器に、通信設備の企画・設計から施工・運用・保守まで一貫したサービスを日本全国で展開する情報通信ネットワーク分野をはじめ、鉄道やデータセンター、上下水道、ごみ処理プラントなど都市インフラ分野、そしてビジネスプロセス変革や情報セキュリティ強化、省エネルギーといったシステムソリューション分野において、さまざまなソリューションを展開。
    • 業種・業態: 情報通信業
    • ロケーション: 東京都
    • 導入規模: 10拠点

    ユースケース

    ローカルブレイクアウトによってコスト削減とパフォーマンス向上を実現
    SASE環境を見据えた高度なネットワーク環境整備に貢献するAruba EdgeConnect

    課題

    • インターネットトラフィックの急増で拠点のネットワーク帯域がひっ迫
    • ネットワーク品質への苦情が殺到、会議が成り立たない事態も発生
    • WAN トポロジの見直しでコスト削減とともにパフォーマンス向上につながる環境整備が急務に

    効果

    • 7 割ものコスト削減と最大8 倍のスループット向上を実現
    • ビジネスの足かせにならないネットワーク環境を実現
    • 通信状況がプロアクティブに判断できるようになった

    情報通信インフラ分野における設備工事を中心に事業を展開するエクシオグループ株式会社では、ビジネス環境の変化でインターネット経由のトラフィックが急増するなか、オフィスにおけるトラフィックの変化に対応するべく、ネットワーク環境の刷新を計画。オフィスにおけるネットワークアクセスの環境として、そして拠点からのローカルブレイクアウトを実現するための環境として、Arubaの無線LANおよびSD-WANソリューションを採用している。

    拠点におけるインターネットトラフィックの急増によりネットワークがひっ迫

    情報通信インフラ分野における専門技術をコアコンピタンスに、事業領域の拡大を図っているエクシオグループ株式会社。現場で培ってきた高度な技術力を武器に、通信設備の企画・設計から施工・運用・保守まで一貫したサービスを日本全国で展開する情報通信ネットワーク分野をはじめ、鉄道やデータセンター、上下水道、ごみ処理プラントなど都市インフラ分野、そしてビジネスプロセス変革や情報セキュリティ強化、省エネルギーといったシステムソリューション分野において、さまざまなソリューションを展開している。

    そんな同社では、世界的なパンデミックの影響からMicrosoft TeamsをはじめとしたSaaSの利用増によってインターネットトラフィックが急増。その結果、拠点間のWAN 回線として利用していた通信事業者が提供するVPNサービスの帯域がひっ迫するようになったとソリューション事業本部 ICTエンジニアリング本部 本部長 兼DX 戦略部 園 洋志氏は当時を振り返る。「出社したメンバーもデスクからMicrosoft Teamsを利用する機会が多くなり、拠点発のインターネット帯域が以前に比べて2倍に達する拠点も。資料共有するとページめくりが遅いといった品質に関する苦情が相次ぎ、会議が成り立たない状況も生まれていました。そこで、ネットワーク品質を改善するためのネットワーク刷新を実施することになったのです」。

    そこで、Wi-Fi6対応のアクセスポイントへの切り替えによる無線LAN環境の刷新とともに、インターネット回線の増強やWAN回線の入れ替えなどを実施。そして回線見直しと同時に、働く場所を問わず共通のセキュリティポリシーが適用できるよう、Secure Web Gatewayを中心としたクラウドセキュリティへ通信を向けることで、社内外でも同一のポリシー適用が可能なSASEを意識した環境を整備することに。「全ての通信をSWGに向けるのであれば、Microsoft 365に限らず社内からのインターネットトラフィックは全てローカルブレイクアウトできるはず。コスト面からもWAN回線を際限なく増強するわけには当然いかないため、SD-WANソリューションにてインターネット回線を積極的に活用することにしたのです」と園氏。結果として、データセンター経由からインターネットに抜ける集中型の構成から脱却し、各拠点から直接ローカルブレイクアウトする形にWANトポロジの変更を進めることになった。

    フローの詳細な可視化とSASE環境への 広がりも期待できるAruba EdgeConnect

    新たな環境づくりにおいては、ローカルブレイクアウトがきちんと機能することを前提に、コスト削減しながらネットワークの品質向上に役立つSD-WANソリューションを検討したという。導入して終わりというわけではなく、将来的なSASE 環境も見据えて活用できるものであることも意識して製品選定を行うことに。

    実は元々同社が外販している安価なUTMでもローカルブレイクアウトのみであれば可能だが、セキュリティ機能としての役割が中心で、SD-WANとして十分な機能を持ち合わせていないと判断。SASEとの連携はもちろん、回線ボンディングによる効率的なネットワーク活用などにも対応できておらず、候補にはなり得なかったという。

    市場に展開している多くのSD-WANソリューションを候補に挙げるなか、同社が注目したのがArubaのSD-WAN ソリューションであるAruba EdgeConnect Enterprise SD-WAN(以下、Aruba EdgeConnect )だ。すでに顧客に向けて提供実績のあるもので、社内にノウハウが蓄積していたソリューションの1つだという。

    Aruba EdgeConnectを評価したのは、SD-WANを経由する通信フローが詳細に可視化できる点だった。もちろん、他のソリューションでも可視化は可能だが、詳細に解析できるという意味でAruba EdgeConnectのメリットは大きいという。「候補の1つだったVMware VeloCloudの場合、確かに分かりやすいインターフェースではあります。ただし、詳細まで入り込んで調べることが難しい。外販することを考えると、詳細に見ていけるもののほうが技術力を身につけることができるという意味で、我々にとっては良い選択でした」と園氏。リアルタイムなフローの可視化などにより迅速かつ適切に状況把握できる点でAruba EdgeConnectに注目したという。

    他にも、同社が自社で展開を始めているWi-Fi6対応のアクセスポイントやデータセンター内に展開しているLANスイッチの一部にArubaのソリューションが選択されていたことで、将来的に連携することで新たな価値提供につながることも期待されていたのだ。コンサルティングを担当するソリューション事業本部 デジタルコンサルティング本部 兼 同事業本部 ソリューション営業本部 担当部長 小山 武志氏としても、LANおよびWAN双方が同一ベンダーのソリューションとして統合管理できる点は大きいという。「アクセスポイントやLANスイッチなどのLAN 領域とSD-WANのWAN 領域がArubaのソリューションで統合して管理できれば、お客さまに対して運用負担が軽減できると提案できます。コンサルティング活動にもいい影響が出てくる」と評価する。

    結果として、ローカルブレイクアウトを実現するためのSD-WANソリューションとして、Aruba EdgeConnect が選択されることになる。

    7割ものコスト削減と最大8倍の スループット向上を実現

    現在は、本社や地方の中核拠点を含めた10 拠点にAruba EdgeConnectを冗長構成で展開しており、データセンター側にも冗長化されたAruba EdgeConnectを導入。拠点からのインターネットアクセスは、全てクラウドサービスとしてのSWGにローカルブレイクアウトしている状況だ。グループ全体で見ると、規模の異なる300を超える拠点が存在しているが、まずは帯域的に十分でない拠点から展開を進めており、各拠点の回線のひっ迫状況に応じて、展開を進めていく計画だ。また、Arubaの無線LANソリューションの展開も進んでいる。「大きな拠点にはスイッチを含めて130 台を超えて展開しており、他の拠点も合わせて200 台を超える規模で展開しています。我々の方で展開しやすい形に雛形を作り、グループも含めてさらに広げていきたい」と語るのは、DX 戦略部 担当課長 インフライノベーション担当 古川 敦士氏だ。

    Aruba EdgeConnectを導入したことで、当初期待されていたコスト削減とともに、スループット向上にも貢献しているという。「元々大きかった回線コストも加味してですが、Aruba EdgeConnectを展開した拠点はコスト的に30%ほどにまでコストが下がっています。パフォーマンス向上も含めると価値はさらに高いと言えます。ある拠点では普段10Mbpsほどでしたが、最大で瞬間80Mbpsほどにまでスループットを高めることに成功しているほど」と園氏は高く評価する。

    実際に回線コストは拠点側が費用負担することになるため、以前はコストの面で回線増強を諦めざるを得ない部分もあった。Aruba EdgeConnectのおかげで、広帯域で安価なインターネット回線が活用しやすくなり、ビジネスの足かせにならないネットワーク環境が整備できたことになる。パフォーマンス不足に起因する問い合わせも大きく減っている状況だという。

    また、Aruba EdgeConnectによって通信状況が可視化できるようになった点も大きい。「以前は、帯域の状況だけをルータ部分で判断していました。確かにUTMまで見にいけば分かるものの、通信事業者向けでない限り、そこまでコストと労力をかけて見にいくのは大変です。詳細な通信の内容まで手前側で判断できるようになったのは何より」と園氏。特に300も拠点が点在していると、ネットワークにおけるリソースマネジメントは煩雑となり、どこで問題が起きているのかを判断するだけでも大きな労力を伴う。Aruba EdgeConnectを導入したことで、ユーザーからの苦情が来る前に通信状況がプロアクティブに判断できるようになったことは大きな効果だと力説する。

    障害発生時の切り分けについても、可視化できるようになったことで迅速な対応につながっている。実は、稼働前のPOC 段階では安定稼働していたものの、本番後に数拠点導入したタイミングで、ローカルブレイクアウトしているのに通信が遅いという声が寄せられたのだ。「元々のネットワーク内に通信が不安定な部分が潜在的に眠っていたのです。Aruba EdgeConnect からアラートが出たことで気づいたのですが、パケットロスがなぜ発生しているのかをトリガーに、Aruba OrchestratorによるSD-WANルータを流れるフローを可視化機能を利用し、これを詳細に見ていくことで原因が特定できました。フローの可視化ができなければ難しくし調査に要する時間を大幅に費やしていた可能性もあります」と古川氏は評価する。

    Aruba EdgeConnectのさらなる展開とともに、ノウハウを生かして外販活動につなげる

    今後については、現時点で展開する10 拠点以外にも、必要な拠点に対してAruba EdgeConnectによるローカルブレイクアウトを実現させていきたいという。ただし、拠点によってはグループ会社と1つの回線を共用したうえでAruba EdgeConnectにて重畳させている関係上、会社ごとに利用プロキシが異なっている場合もある。「我々はグループ会社に対してプロバイダ的な役割でWi-Fiやバックボーンを提供しています。それぞれ論理的な仮想ネットワークを提供しており、そのあたりをうまく考慮しながら展開していく必要があります」と園氏。

    また外販に向けても、自社で得たノウハウをうまく活かしながら、さらなる拡販に繋げていきたいという。「この経験があったからこそ、お客さまに対しても最適な提案ができます。社内で得たノウハウをうまくコンサルティング活動にも活かしていきたい」と井上氏は力説する。

    Aruba EdgeConnectの機能面では、さらなるパフォーマンスが必要な拠点が出てきた段階で、Aruba Boostを活用してアプリケーションの高速化を図るなど、ネットワーク最適化に向けた環境整備をさらに進めていく計画だ。また運用面では、これまで以上にプロアクティブな対応を進めるための基盤としてAruba EdgeConnectに期待を寄せている。「不満が小さいうちに先手を打てるようにしたいものの、300 拠点もあると人の目による運用だけでは正直難しい。無線LANの領域では、すでにAruba ESPによるAIOpsの世界が実現しています。SD-WANの領域においても、AI技術などを駆使して運用支援につながるAIOpsが広がってくることを期待したい」と園氏に今後について語っていただいた。

    詳細はこちら

    Aruba EdgeConnect Enterpriseを展開した拠点はコスト的に30%ほどにまで下がっています。パフォーマンス向上も含めると価値はさらに高い
    エクシオグループ株式会社、ソリューション事業本部 ICTエンジニアリング本部、本部長 兼 DX戦略部、園 洋志 氏
  • お客様プロフィール

    情報通信インフラ分野における高度な技術力を武器に、通信設備の企画・設計から施工・運用・保守まで一貫したサービスを日本全国で展開する情報通信ネットワーク分野をはじめ、鉄道やデータセンター、上下水道、ごみ処理プラントなど都市インフラ分野、そしてビジネスプロセス変革や情報セキュリティ強化、省エネルギーといったシステムソリューション分野において、さまざまなソリューションを展開。
    • 業種・業態: 情報通信業
    • ロケーション: 東京都
    • 導入規模: 10拠点

    ユースケース

    ローカルブレイクアウトによってコスト削減とパフォーマンス向上を実現
    SASE環境を見据えた高度なネットワーク環境整備に貢献するAruba EdgeConnect

    課題

    • インターネットトラフィックの急増で拠点のネットワーク帯域がひっ迫
    • ネットワーク品質への苦情が殺到、会議が成り立たない事態も発生
    • WAN トポロジの見直しでコスト削減とともにパフォーマンス向上につながる環境整備が急務に

    効果

    • 7 割ものコスト削減と最大8 倍のスループット向上を実現
    • ビジネスの足かせにならないネットワーク環境を実現
    • 通信状況がプロアクティブに判断できるようになった

    情報通信インフラ分野における設備工事を中心に事業を展開するエクシオグループ株式会社では、ビジネス環境の変化でインターネット経由のトラフィックが急増するなか、オフィスにおけるトラフィックの変化に対応するべく、ネットワーク環境の刷新を計画。オフィスにおけるネットワークアクセスの環境として、そして拠点からのローカルブレイクアウトを実現するための環境として、Arubaの無線LANおよびSD-WANソリューションを採用している。

    拠点におけるインターネットトラフィックの急増によりネットワークがひっ迫

    情報通信インフラ分野における専門技術をコアコンピタンスに、事業領域の拡大を図っているエクシオグループ株式会社。現場で培ってきた高度な技術力を武器に、通信設備の企画・設計から施工・運用・保守まで一貫したサービスを日本全国で展開する情報通信ネットワーク分野をはじめ、鉄道やデータセンター、上下水道、ごみ処理プラントなど都市インフラ分野、そしてビジネスプロセス変革や情報セキュリティ強化、省エネルギーといったシステムソリューション分野において、さまざまなソリューションを展開している。

    そんな同社では、世界的なパンデミックの影響からMicrosoft TeamsをはじめとしたSaaSの利用増によってインターネットトラフィックが急増。その結果、拠点間のWAN 回線として利用していた通信事業者が提供するVPNサービスの帯域がひっ迫するようになったとソリューション事業本部 ICTエンジニアリング本部 本部長 兼DX 戦略部 園 洋志氏は当時を振り返る。「出社したメンバーもデスクからMicrosoft Teamsを利用する機会が多くなり、拠点発のインターネット帯域が以前に比べて2倍に達する拠点も。資料共有するとページめくりが遅いといった品質に関する苦情が相次ぎ、会議が成り立たない状況も生まれていました。そこで、ネットワーク品質を改善するためのネットワーク刷新を実施することになったのです」。

    そこで、Wi-Fi6対応のアクセスポイントへの切り替えによる無線LAN環境の刷新とともに、インターネット回線の増強やWAN回線の入れ替えなどを実施。そして回線見直しと同時に、働く場所を問わず共通のセキュリティポリシーが適用できるよう、Secure Web Gatewayを中心としたクラウドセキュリティへ通信を向けることで、社内外でも同一のポリシー適用が可能なSASEを意識した環境を整備することに。「全ての通信をSWGに向けるのであれば、Microsoft 365に限らず社内からのインターネットトラフィックは全てローカルブレイクアウトできるはず。コスト面からもWAN回線を際限なく増強するわけには当然いかないため、SD-WANソリューションにてインターネット回線を積極的に活用することにしたのです」と園氏。結果として、データセンター経由からインターネットに抜ける集中型の構成から脱却し、各拠点から直接ローカルブレイクアウトする形にWANトポロジの変更を進めることになった。

    フローの詳細な可視化とSASE環境への 広がりも期待できるAruba EdgeConnect

    新たな環境づくりにおいては、ローカルブレイクアウトがきちんと機能することを前提に、コスト削減しながらネットワークの品質向上に役立つSD-WANソリューションを検討したという。導入して終わりというわけではなく、将来的なSASE 環境も見据えて活用できるものであることも意識して製品選定を行うことに。

    実は元々同社が外販している安価なUTMでもローカルブレイクアウトのみであれば可能だが、セキュリティ機能としての役割が中心で、SD-WANとして十分な機能を持ち合わせていないと判断。SASEとの連携はもちろん、回線ボンディングによる効率的なネットワーク活用などにも対応できておらず、候補にはなり得なかったという。

    市場に展開している多くのSD-WANソリューションを候補に挙げるなか、同社が注目したのがArubaのSD-WAN ソリューションであるAruba EdgeConnect Enterprise SD-WAN(以下、Aruba EdgeConnect )だ。すでに顧客に向けて提供実績のあるもので、社内にノウハウが蓄積していたソリューションの1つだという。

    Aruba EdgeConnectを評価したのは、SD-WANを経由する通信フローが詳細に可視化できる点だった。もちろん、他のソリューションでも可視化は可能だが、詳細に解析できるという意味でAruba EdgeConnectのメリットは大きいという。「候補の1つだったVMware VeloCloudの場合、確かに分かりやすいインターフェースではあります。ただし、詳細まで入り込んで調べることが難しい。外販することを考えると、詳細に見ていけるもののほうが技術力を身につけることができるという意味で、我々にとっては良い選択でした」と園氏。リアルタイムなフローの可視化などにより迅速かつ適切に状況把握できる点でAruba EdgeConnectに注目したという。

    他にも、同社が自社で展開を始めているWi-Fi6対応のアクセスポイントやデータセンター内に展開しているLANスイッチの一部にArubaのソリューションが選択されていたことで、将来的に連携することで新たな価値提供につながることも期待されていたのだ。コンサルティングを担当するソリューション事業本部 デジタルコンサルティング本部 兼 同事業本部 ソリューション営業本部 担当部長 小山 武志氏としても、LANおよびWAN双方が同一ベンダーのソリューションとして統合管理できる点は大きいという。「アクセスポイントやLANスイッチなどのLAN 領域とSD-WANのWAN 領域がArubaのソリューションで統合して管理できれば、お客さまに対して運用負担が軽減できると提案できます。コンサルティング活動にもいい影響が出てくる」と評価する。

    結果として、ローカルブレイクアウトを実現するためのSD-WANソリューションとして、Aruba EdgeConnect が選択されることになる。

    7割ものコスト削減と最大8倍の スループット向上を実現

    現在は、本社や地方の中核拠点を含めた10 拠点にAruba EdgeConnectを冗長構成で展開しており、データセンター側にも冗長化されたAruba EdgeConnectを導入。拠点からのインターネットアクセスは、全てクラウドサービスとしてのSWGにローカルブレイクアウトしている状況だ。グループ全体で見ると、規模の異なる300を超える拠点が存在しているが、まずは帯域的に十分でない拠点から展開を進めており、各拠点の回線のひっ迫状況に応じて、展開を進めていく計画だ。また、Arubaの無線LANソリューションの展開も進んでいる。「大きな拠点にはスイッチを含めて130 台を超えて展開しており、他の拠点も合わせて200 台を超える規模で展開しています。我々の方で展開しやすい形に雛形を作り、グループも含めてさらに広げていきたい」と語るのは、DX 戦略部 担当課長 インフライノベーション担当 古川 敦士氏だ。

    Aruba EdgeConnectを導入したことで、当初期待されていたコスト削減とともに、スループット向上にも貢献しているという。「元々大きかった回線コストも加味してですが、Aruba EdgeConnectを展開した拠点はコスト的に30%ほどにまでコストが下がっています。パフォーマンス向上も含めると価値はさらに高いと言えます。ある拠点では普段10Mbpsほどでしたが、最大で瞬間80Mbpsほどにまでスループットを高めることに成功しているほど」と園氏は高く評価する。

    実際に回線コストは拠点側が費用負担することになるため、以前はコストの面で回線増強を諦めざるを得ない部分もあった。Aruba EdgeConnectのおかげで、広帯域で安価なインターネット回線が活用しやすくなり、ビジネスの足かせにならないネットワーク環境が整備できたことになる。パフォーマンス不足に起因する問い合わせも大きく減っている状況だという。

    また、Aruba EdgeConnectによって通信状況が可視化できるようになった点も大きい。「以前は、帯域の状況だけをルータ部分で判断していました。確かにUTMまで見にいけば分かるものの、通信事業者向けでない限り、そこまでコストと労力をかけて見にいくのは大変です。詳細な通信の内容まで手前側で判断できるようになったのは何より」と園氏。特に300も拠点が点在していると、ネットワークにおけるリソースマネジメントは煩雑となり、どこで問題が起きているのかを判断するだけでも大きな労力を伴う。Aruba EdgeConnectを導入したことで、ユーザーからの苦情が来る前に通信状況がプロアクティブに判断できるようになったことは大きな効果だと力説する。

    障害発生時の切り分けについても、可視化できるようになったことで迅速な対応につながっている。実は、稼働前のPOC 段階では安定稼働していたものの、本番後に数拠点導入したタイミングで、ローカルブレイクアウトしているのに通信が遅いという声が寄せられたのだ。「元々のネットワーク内に通信が不安定な部分が潜在的に眠っていたのです。Aruba EdgeConnect からアラートが出たことで気づいたのですが、パケットロスがなぜ発生しているのかをトリガーに、Aruba OrchestratorによるSD-WANルータを流れるフローを可視化機能を利用し、これを詳細に見ていくことで原因が特定できました。フローの可視化ができなければ難しくし調査に要する時間を大幅に費やしていた可能性もあります」と古川氏は評価する。

    Aruba EdgeConnectのさらなる展開とともに、ノウハウを生かして外販活動につなげる

    今後については、現時点で展開する10 拠点以外にも、必要な拠点に対してAruba EdgeConnectによるローカルブレイクアウトを実現させていきたいという。ただし、拠点によってはグループ会社と1つの回線を共用したうえでAruba EdgeConnectにて重畳させている関係上、会社ごとに利用プロキシが異なっている場合もある。「我々はグループ会社に対してプロバイダ的な役割でWi-Fiやバックボーンを提供しています。それぞれ論理的な仮想ネットワークを提供しており、そのあたりをうまく考慮しながら展開していく必要があります」と園氏。

    また外販に向けても、自社で得たノウハウをうまく活かしながら、さらなる拡販に繋げていきたいという。「この経験があったからこそ、お客さまに対しても最適な提案ができます。社内で得たノウハウをうまくコンサルティング活動にも活かしていきたい」と井上氏は力説する。

    Aruba EdgeConnectの機能面では、さらなるパフォーマンスが必要な拠点が出てきた段階で、Aruba Boostを活用してアプリケーションの高速化を図るなど、ネットワーク最適化に向けた環境整備をさらに進めていく計画だ。また運用面では、これまで以上にプロアクティブな対応を進めるための基盤としてAruba EdgeConnectに期待を寄せている。「不満が小さいうちに先手を打てるようにしたいものの、300 拠点もあると人の目による運用だけでは正直難しい。無線LANの領域では、すでにAruba ESPによるAIOpsの世界が実現しています。SD-WANの領域においても、AI技術などを駆使して運用支援につながるAIOpsが広がってくることを期待したい」と園氏に今後について語っていただいた。

    Aruba EdgeConnect Enterpriseを展開した拠点はコスト的に30%ほどにまで下がっています。パフォーマンス向上も含めると価値はさらに高い
    エクシオグループ株式会社、ソリューション事業本部 ICTエンジニアリング本部、本部長 兼 DX戦略部、園 洋志 氏